事務所だより(2026年7月-②)

若手人材が重視する条件とは?

近年、若年層の就職活動では、給与水準だけで企業を選ぶ傾向が弱まり、働き方や職場環境を重視する動きが強まっ

ています。

東京商工会議所の調査によれば、就職先選びで最も重視されたのは「社風・職場の雰囲気」で58.8%、次いで「給

与・処遇」が52.7%、「福利厚生」が44.9%、「ワークライフバランス」が40.4%となっています。

給与よりも職場環境が上位に挙がっている点は、近年の特徴的な傾向といえます。

また、学生の意識調査においても、企業の魅力として「働きやすさ」や「生活面での安心」が大きな比重を占めてい

ます。

マイナビの調査では、「福利厚生が充実している企業に安定性を感じる」と回答した学生が57.3%と最も高く、企業の

信頼性を判断する重要な要素となっています。

さらに、働き方に関する意識を見ると、許容できる残業時間は「週1~5時間」が約50%と最も多く、長時間労働を前

提とした働き方は受け入れられにくくなっていることがうかがえます。

このような傾向を踏まえると、中小企業においては、大企業と同水準の賃金競争を行うことが難しい場合でも差別化

の余地は十分にあります。有給休暇の取得しやすさや残業時間の適正管理、柔軟な勤務制度、職場内のコミュニケー

ションの良さなど、日常的な取り組みが企業の魅力向上につながります。

「給与の高さ」だけでなく、「安心して働き続けられる環境」をいかに整えるかが、今後の人材確保において重要なポ

イントになるといえるでしょう。

(参考:東京商工会議所「2025年度新入社員意識調査」、株式会社マイナビ「2026年卒 大学生キャリア意向調査3月

<就活生のワークライフバランス意識>」)